Nurse Life

子育てと両立しやすい?働きやすい訪問看護師の魅力

結婚や子育てをするようになり、看護師としての働き方を見直したいと思われている方もいらっしゃると思います。

病棟勤務は夜勤があって、子育てしながら夜勤を続けるのは大変ですよね★

仕事と私生活を両立するために、働きやすさはとても重要なポイント!

子育てとの両立がしやすく、仕事もやりがいがあって、訪問看護師は私に向いてるかなと思ってます☆

訪問看護師の魅力をたっぷりとご紹介していきますので、これから訪問看護師として働いてみようかな、と思われている方の参考になれば嬉しいです。

私が訪問看護師に興味をもった理由

私は看護師の資格を取ってから、総合病院や中小病院の病棟勤務を10年以上経験しました。

その経験の中で、ずっとモヤモヤとしていたものがありました。

こんなにハードな職場で、結婚したり子どもができても働き続けられるの?子育てしながら夜勤は辛いよな~…と。

実際に、職場には子育て中のママさんもいらっしゃいましたが、母親や義母の協力を得ている方が多かったです。

共働きで頼れる親戚が近くにいなかったり、家庭の事情で育児の協力をお願いすることができない場合もありますよね。

私も仕事をしている母親には負担をかけたくなかったし、親戚に頼ることもできませんでした。

夜勤のない仕事はないかな?と思って見つけたのが、訪問看護の仕事でした☆

モヤモヤしていた原因は他にもありました。

それは、『もっと一人ひとりの患者さんとじっくり関わりたい!』でした。

私のモヤモヤの原因は、病棟では受け持ち患者さんを5~6名受け持ちますが、入退院の手続きや検査、処置に追われ、患者さんとゆっくりお話しする時間がなかなか取れないことでした。

受け持ち患者さんの中でも、重症度によって患者さんへの関わり方にも偏りが出てしまうんですよね。

勤務時間は限られているし、重症度が違うのですから、平等に接したいと思ってもなかなか難しいです。

「もっと患者さんと話をしたい。不安に寄り添いたい」そう思いました。

もう一つ、入院による患者さんの変化で感じたことは、『やっぱり住み慣れた家が一番居心地がよい』ということです。

病院で勤めている方は一度は必ず耳にしていると思いますが、患者さんから「家に帰りたい」と言われることがあります。

環境から変わることで、せん妄をおこしたり、認知症状が悪化する患者さんもいらっしゃいますよね。

高齢者の約15~50%が、入院中にせん妄を起こすとも言われています。

病院では、決まったスケジュールで食事が提供され、起床や就寝時間も決まっています。

入院することで、ご自宅での生活リズムや環境が大きく変わってしまうんですよね。

この不自由さが不安や恐怖、孤独など、心のストレスになっていることを肌で感じました。

また、今までご自宅で一人で経管栄養を準備して実施していた患者さんも、入院をして環境が変わってしまったことで実施できなくなってしまった、ということも経験しました。

洗面所の位置や物品を置く場所、薬はナースステーションでの管理になって手元にはないなど、ご自宅で行っていたような動線でできなくなってしまったことが原因です。

自立していたことが、入院したことで短期間の間にできなくなってしまったんです。

それぐらい環境の変化は、患者さんの心身の状況に大きく影響するのだと感じました。

少しでも住み慣れた安心できる環境で、看護をしたい

そう思い、子育てと両立しやすい訪問看護師の道を選ぶことにしました。

訪問看護の魅力

では、実際に私が思う訪問看護の仕事の魅力についてお話していきます。

夜勤がないので、私生活との両立がしやすい

まずは、先ほどもお話した夜勤がない点!とっても魅力です☆

私が夜勤をしていたのは20代の頃。

それでも夜勤明けは体が重く、次の日まで怠さが続いていました。

車通勤でしたが、夜勤明けは信号待ちでウトウトしてしまうことも…。

事故を起こさなくて本当によかったと思っています★

でも、夜勤てそれぐらい体の負担が大きいということです。

また、子育て中の方はパートナーや親戚の協力が必要になってくるので、夜勤をするにも理解をしてもらうことが必要ですよね。

訪問看護は、オンコールがあるところが多いと思いますが、夜勤はありません。

オンコール用の電話を持ち自宅で待機をするので、普段の生活を送ることができます。

事業所によるかもしれませんが、オンコールと言っても呼び出しはそんなに頻回ではありません。

また、電話があったら必ず訪問しないといけないわけではないので、状況よっては電話対応で解決する場合もあります。

私が勤めている事業所でも、その日の利用者さんのご状態にもよりますが、オンコール中の呼び出し回数は月に5、6件です。

でも、「いつ電話が鳴るかな」という緊張感は常にありますし、電話は常に出られる状態でなくてはいけないので、オンコールを負担に感じる方もいらっしゃいます。

実際私も、お風呂やトイレに入っている間も、電話が鳴ってないか心配でしょうがなかったです。笑

夜中に待機で呼び出されて自宅に帰ると、子どもが泣きじゃくった様子でパパと寝ていた…ということもありました。

私は仕事をするうえで、私生活とのバランスを重要視しているので、オンコールがない訪問看護ステーションを選びましたよ!

少ないかもしれませんがオンコールがない訪問看護ステーションもあります。

また、私生活に合わせて、「月に2、3回だけ」と待機の日数を少なくしてもらえる訪問看護ステーションもあります。

転職の際に、オンコールについて確認しておくべきポイントをまとめましたので、ご参考にしてください☆

私生活と両立するために、オンコールについてに確認しておきたいポイント

  • オンコールはあるか
  • オンコールの呼び出し頻度
  • オンコールの際、直行直帰は可能か
  • オンコール時の移動手段(社用車?マイカー?)
  • 利用者さんの訪問エリア(ご自宅までの距離により時間がかかる場合がある)
  • オンコールがあってから、訪問するまでの時間の目安
  • オンコールの回数/月
  • オンコールの回数の希望は可能か
  • 夜間呼び出しがあった日の翌日のシフトは(半休や代休の対応があるか)

病院の夜勤は長時間家を空けなければなりませんが、オンコールであれば子どもと一緒に過ごすことができるのが、訪問看護師の魅力ですね☆

一人ひとりの利用さんとじっくり関われる

利用者さんやご家族と、密に関われるのも訪問看護の魅力です☆

介護保険では、利用者さんのご状態や必要性に応じて、ケアマネジャーが介護サービスのケアプランを組んでいます。

その中で訪問看護は、1回の訪問あたり30分から90分の時間が与えられています。

この時間は軽症・重症に関わらず、利用者さんとじっくり関わることができ、ゆっくり対話したり、不安に寄り添うことができるので、充実した時間を送れていると感じます。

まだまだ、時間が足りないっていうときの方が多いですけどね。笑

利用者さんの希望に合わせた看護が提供できる

利用者さんにとって居心地の良いご自宅で、利用者さんの生活スタイルに合わせた看護を提供できるのも訪問看護の魅力の1つです。

入浴介助を例にしてみます☆

病院だと看護師や介護士が、入浴する曜日や時間、患者さんの入る順番や浴室までの移動手段を決めます。

私が以前働いていた病院は、効率よく入浴介助をするため、着替えは病室で行っていました。

病室で服を脱ぎタオルをかけた状態でストレチャーで移動。入浴後、タオルで拭いたら掛物だけして病室へ。病室で服を着せる。

今思うと衝撃的な現場だったなぁと感じます★

洗う順番や洗い方も介助者によってまちまちだったり、シャンプーやボディソープだって病院のものを使用していることが多いですよね。

訪問看護では、普段どのように入浴をされているかを確認したうえで、ご希望を看護に取り入れることができます。

時間や曜日→なるべくご本人の希望に合わせて訪問を調整しています。夜にお風呂に入られている方や毎日入られている方の対応は難しいのですが、午後の遅めの時間に訪問日を設定するなど配慮しています。

浴室までの移動手段→浴室までの動線を確認し、手すりの設置や、シャワーチェア、浴槽台等の福祉用具を活用して、移動手段を考えます。リハビリを兼ねて浴室まで手引きで歩行介助する、自分で洗える場所は洗ってもらうなど、なるべく自立できるよう工夫をしています。

洗う順番や洗い方→最初に頭から洗う方、体から洗う方、顔から洗う方、一人ひとり洗う順番は違います。また、顔を洗うときは洗面器を使う、シャワーをそのままかけるなど、洗い方も人それぞれ異なります。利用者さんの普段の様子を聞きながら、入浴介助をすることができるので、爽快感や満足感が得られていると感じます。

訪問看護では、病気や障害を抱えていても、利用者さんの生活様式や大切にしていること、習慣をできるだけ取り入れて看護することができるんです。利用者さんから喜びの表情や言葉を聞けることがとてもうれしいです!

自分のペースで、自分の看護観に合わせた看護ができる

訪問看護の提供時間や内容はおおまかに決まっていますが、どのように看護を提供するかは、看護師個人に任せられます。

病院のような、ルーティンワークはありません。

「今日はお天気がいいので、リハビリをかねて外でお散歩しながらお話をしよう」

「今日はいつもより体調が良さそうなので、薬のセットを利用者さんと一緒にやろう」

「初めての介護でご家族が不安そうだ。今日はゆっくり時間をとって少しでも不安を解消してあげたい」

など、その日の状況や利用者さんの状態に合わせて、ケアを取り入れたり、自分の看護観に合わせた看護が提供できるのも訪問看護の魅力です。

利用者さんの気持ちに寄り添いたい、安心感を与えたい、その人らしさを大切にしたい、生活の質を上げたい、家族に寄り添いたいなど、看護師それぞれが大切にしたいことを実現できるのも、やりがいを感じるポイントかなと思います。

信頼関係を築けるので、感謝される

訪問看護では、利用者さんやご家族と密に関わることができるので、信頼関係を築きやすいです。

自分の行った看護が、しっかり反応として返ってくるので、とてもやりがいがあるし、利用者さんやご家族から感謝されることも多いです。

私が産休に入るときにも、ご家族様からこのような感謝の手紙をいただきました。これをいただいたときは本当に嬉しかったです!

訪問看護師は働きづらい…と感じた点

これまで、訪問看護の魅力をいくつかお話しましたが、子育てをしながら働きづらいと感じた点があります。

それは、休みづらいこと。

訪問看護ステーションは看護師の人数が少ないので、休むことでほかの看護師に負担をかけてしまいます。

利用者さんは訪問を必要としている方なので、お休みすることが難しく、他の看護師が訪問しなければならないからです。

スタッフ同士のお休みが重なると、訪問ができなくなってしまうので、なるべく重ならないようにスタッフ同士で相談したり、長期休暇も難しい場合があります。

そのため、休暇の取り方についても、転職時にあらかじめ情報を得ておくとよいと思います。

私も子どもの突然の発熱や呼び出しで急なお休みをいただくこともありますが、チーム制なのでどの看護師でも訪問が可能であること、子育て中のスタッフが多いことで理解が得られやすく、居心地の良いところだと思っています。

受持ち制を導入している事業所だと、他に対応できる看護師がいないと訪問ができない状況になってしまうので、休みづらい傾向にあるようです。

事業所の体制や子育ての理解が得られやすい職場かどうかは確認をしてみてくださいね❀

いかがでしたでしょうか。

私生活とも両立しやすく、やりがいのある訪問看護のお仕事を、選択肢の一つとして考えていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました❀


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